春日神社500年祭を取材!
2024年5月12日、野出春日神社にて、創建500年祭の奉納神楽が行われました。この日はあいにくの大雨。しかし、記念すべき式典を一目見ようと、会場にはたくさんの芳野の方が足を運んでいました。
1524年に創建されたとされる野出春日神社。式典では、500年という節目を祝うべく祝賀神楽として、3種類の舞が奉納されました。(*神楽についてはホームページ内の別の記事に掲載さているのでぜひご覧ください。)
まず、奉納されたのは「かけ神楽」。3人の舞手がそれぞれ紙垂を持ち、もう一つの手に持っている鈴を奏でながら舞います。息ぴったりな舞に会場にいた人たちは魅了されていました。
次に奉納されたのは、「ほう剣」です。剣一人舞とも言い、今度は紙垂の代わりに刀を持ちます。一人で前進後退を繰り返しながら、刀を振り、舞う姿はまさに圧巻でした。
そして最後は、「八剣の舞」です。八剣の舞は、舞手が8人以上揃わないと披露できないため、滅多に見ることができない珍しい舞です。また、野出春日神社大神楽の演目、全十二座のなかにも含まれていない、言わば幻の舞なのです。500年祭の最大の目玉ということもあり、会場の皆さんは固唾を呑んで見守っていました。8人で一斉に舞う光景は、壮大でありながら、神聖な雰囲気を感じられる素晴らしいものでした。
「神楽がなかったら今回の500年祭は開催しなかったかもしれない」と若手の舞手である宮本拓麻さんは話していました。野出春日神社の歴史の中で、神楽は切っても切り離せない関係であることは言うまでもありません。これまで地域の人たちを見守ってきた野出春日神社は、この先も芳野の地域の皆さんの支えとなり、毎年神楽が奉納される場所として若い世代の舞手たちによってしっかりと受け継がれていくことでしょう。限界集落一歩手前の芳野地域において、こうやって地域の伝統が若い世代に継承され続けていくことは地域らしさが守られていくことにつながっていく素晴らしいことだと思いました。
皆さんも、機会があればぜひこの野出春日神社大神楽を一度ご覧になってみてください。次回の奉納は秋季例大祭(10月15日)を予定しています。どうぞ、お楽しみに、、、。
作成者:3年 木下淳之介