芳野のみかんが“毎年おいしい”理由~こだわりの栽培と未来への挑戦~若手農家・内田大晴さん
熊本市西区・芳野は、みかんの産地として昔から知られている地域です。今回、芳野のみかんを育てている若手農家の 内田大晴さん にお話を聞いてきました!実際に農園を見せてもらいながらの取材は、勉強になることばかりでした。


■毎年変わらないおいしさをつくるために
まず、栽培でこだわっていることを聞いてみました。
「一番大事にしてるのは、毎年ある程度同じ量をならせること。そうすると味も安定して、全体的に良くなるんよね。」
みかんは、豊作の年とそうじゃない年で差が大きいそうです。その差をできるだけ小さくして、毎年同じ品質を保つことが“おいしさとブランドを守る大切なこと”なんだと分かりました。
■今年の天候の影響は?
台風は今年少なかったらしいですが、やっぱり猛暑は大打撃。
• 果皮トラブル
• 色づきが遅くなる
• 花のタイミングがずれる
など、管理がかなり難しかったそうです。でも毎年新しい技術を試しながらどうにか乗り越えているとのこと。農業って本当に「自然と勝負する仕事」なんだと実感しました。
■2025年(今年)の芳野みかんの出来は?
「今年は九州全体が“表年”で量が多い年。実も大きめに育ったよ。」
最初は大玉傾向で少し味が薄めでしたが、その後の乾燥で糖度がグッと上がり、今は例年通りの味に追いついてきているとのこと。特に印象的だったのが、「今年は酸が切れるのが早くて、食味がめちゃくちゃ良い!」という言葉。正直、聞いてるだけでみかんを食べたくなりました。


■一番大変な作業は“タイベック交換”!
みかん農家さんの仕事は、収穫だけじゃないんです。一番大変なのは 「タイベックマルチ」という白いシートの交換作業 だそう。
●タイベックとは?
• 雨水を地面に入れにくくして、みかんに“水分ストレス”を与える
• そのストレスが甘さにつながる
• 光を反射して色づきも良くする
• 芳野のみかんの高糖度ブランドに欠かせない
でも、台風で破れたり年数で張り替えたりと、“夏にする作業の中で一番しんどい”とのこと。農業の裏側には、見えない努力と根気が詰まっていました。


■これから挑戦したいことは?
内田さんは、これから次の2つに力を入れたいと話してくれました。
①加工品づくり
「栄養価が高くて、朝食とか普段の食事に取り入れやすい商品を作りたい。」
規格外のみかんはジュースになっていますが、もっと幅広い加工品を展開して、季節問わず芳野みかんを知ってもらいたいそうです。
②園地の役割を分ける
ハイブランドみかんを作るための園地と、加工品向け園地を分けることで、少人数でも無理なく続けられる体制をつくりたいとのこと。
「農家さんの引退も増えてるし、限られた人数で回せるやり方を作っていきたい。」
農業の未来を考えた、すごく現実的で大切な視点だと感じました。


■芳野みかんをもっと広めるために
加工品づくりを進めることで、みかんの時期以外にも芳野の名前を知ってもらえるようにしたいそうです。
「オフシーズンにも発信できたら、旬になった時に高品質みかんの購買につながると思う。」
SNSや地域ブランド戦略とも相性が良さそうだな、と学生目線でも思いました。


■どこで買えるの?
・JAに連絡すれば購入可能
・関東では OKストア に並ぶことも
・ブランド名は 「夢未来みかん」
思ったより広く流通していて驚きました!
■芳野のみかん狩り
みかん狩りもできる場所があります。
• 優峰園フルーツランド
• 個人農家がInstagramなどで募集することもあり
ご家族でみかん狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
実際に取材させて頂いて分かった、芳野みかんのおいしさの裏側。内田さんのお話を聞いて、普段何気なく食べているみかんの裏に、たくさんの工夫と努力があることを知りました。季節を感じられる旬の果物が、こうして若い農家さんによって支えられていることに、同じ熊本に住む大学生としてすごく誇らしい気持ちになりました。芳野のみかんをもっと沢山の方に広めたいと思いました!
皆様、今年は芳野のみかん是非召し上がってください!きっとそのおいしさに驚くはずです。

作成者:3年 赤塚友梨