草枕ウォーク——家族で歩く、漱石の言葉と石畳みの道
「山路を登りながら、こう考えた。」
この一文に、懐かしさを覚える方もいるかもしれません。高校の教科書などで目にしたことがある、夏目漱石の小説『草枕』の冒頭です。熊本県熊本市西区河内町芳野校区には、この『草枕』の舞台となった風景が今も息づいています。そんな文学の世界を実際に歩いて体感できるのが、今回開催する「草枕ウォーク」というイベントです。自然の中をゆっくり歩きながら、漱石の言葉に触れ、地域の人とのふれあいも楽しめる、そんな草枕ウォークを少しご案内します。

〇漱石の世界を、親子で感じる
まず、『草枕』は、旅する画家が山里で出会う人々との交流を通して、芸術や人生について静かに考える物語。漱石が熊本で過ごした時間が、この作品に深く影響していると言われています。草枕ウォークでは、漱石が見たであろう風景を実際に歩きながら、文学碑などを巡ります。


〇石畳みの坂道を、ゆっくり歩く
コースの途中にある石畳みの坂道は、草枕ウォークの象徴的なスポット。苔むした石が並ぶその道は、昔ながらの雰囲気を残していて、まるで時間がゆっくり流れているような感覚になります。この道は、かつて旅人や商人が行き交った生活の道でもあり、文学の舞台であると同時に、地域の歴史を物語る貴重な文化資源です。学生ガイドによる案内が待っていますので、ぜひ当日のお楽しみに。


〇五感で楽しむ、地域とのふれあい
草枕ウォークでは、文学だけでなく、地域の自然や人とのふれあいも大切にしています。みかん畑での収穫体験や、地元の方との交流など、五感で楽しめるコンテンツが盛りだくさん。お子さんにとっては、初めてのみかん狩りや、地元の人との会話が、忘れられない思い出になるかもしれません。
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〇物語の中を歩くような一日を
草枕ウォークは、文学を「読む」だけでなく、「歩き」「感じる」ことで、漱石の世界がぐっと身近に感じられるイベントです。自然と文学、そして地域の人との出会いがつながるこのウォーク。ぜひご家族で、漱石の言葉をたどる旅に出かけてみませんか。
草枕ウォークの申し込みはこちらから!申込締切は、11月3日(月)です。
※多数のお申込みをいただいた場合は抽選となります。
皆様のご参加をお待ちしております!
作成者:3年 辻田龍太朗