芳野えーる

夏休みキッズパラダイス2025報告⑥ アウトドアクッキング

イベント

 館内ウォークラリーで楽しく学んだあとは、子どもたちが心待ちにしていたアウトドアクッキングの時間。今回の活動の目的は、火おこしから調理、そして片付けまでを自分たちの力で行うことで、「協力することの大切さ」や「やり遂げる達成感」を体感してもらうことでした。

 子どもたちは「飯ごう班」と「調理班」に分かれ、それぞれの役割に挑戦。飯ごう班では「火がつかない〜!」「煙で涙が出る!」と苦戦しながらも、徐々にコツをつかみ、笑顔がこぼれるように。調理班では「玉ねぎ切ったら涙出た!」とにぎやかに声を上げながらも、互いに声を掛け合い、手際よく野菜を切り進めていきました。班ごとの役割分担も、子どもたち自身の話し合いで決まり、スタッフは軽く助言する程度で十分でした。

 火おこしに成功した瞬間には「やったー!」と歓声があがり、班全体でハイタッチ。自分たちで作ったカレーを味わうときには、満面の笑顔で「美味しい!」と元気な声が響き、おかわりを楽しむ姿も見られました。班内で量を調整したり譲り合ったりする様子からは、協力し合う姿勢や達成感がひしひしと伝わってきました。

 片付けの時間も、子どもたちの活躍が光りました。「僕が洗うよ!」「テーブル拭くね!」と声を掛け合い、最後まで自分たちの力でやり遂げる姿が印象的でした。

一方で、スタッフ側ではいくつかの課題も見えてきました。ガイドブックの準備不足やリハーサルの不十分さ、ヤマガラスタッフとの連携不足、火の管理の徹底、そしてスタッフ人数の確保など、次回に向けて改善すべき点が明らかになりました。

 今回のアウトドアクッキングを通して、子どもたちは楽しみながら「自分で挑戦する力」と「仲間と協力する力」を実感することができました。自分たちの手で火をおこし、調理し、仲間と一緒に味わったカレーは、子どもたちにとってもスタッフにとっても、忘れられない思い出の味となりました。

作成者:3年 飯山瑛梨香