夏休みキッズパラダイス2025報告② 子供たちの冒険と発見の時間!
8月10日・11日、金峰山自然の家「ヤマガラビレッジ」にて、4月から準備を進めてきた「夏休みキッズパラダイス2025」がついに開催されました。
★イベントを振り返って
悪天候の為に、プログラムは屋内バージョンに切り替えての実施となりましたが、1泊2日を振り返ってイベントのご報告をさせていただきます。


8月10日12時半からイベント受付を開始しました。この時間からかなりの強風でしたが、まだ雨はそれほどひどくはありませんでした。保護者の皆さんに連れられた16名の参加者の皆さんが集合してくれました。
そしていよいよ、13時から多目的ホールで開会式を行いました。まだ皆の顔には緊張の様子が、、、。

続いてアイスブレイクを行いました。それぞれの名札に自由に絵を描いた後、子供どうし、またはスタッフと子供たちで自己紹介を兼ねた名札の紹介を行いました。子供たちの自由な発想で名札に絵を描く姿がとても印象的でした。最初の段階では緊張してうまく話せなかった子もいましたが、徐々にリラックスした様子になっていったように思います。




アイスブレイクで緊張を解いた後は、ヤマガラビレッジの施設の使い方や場所を説明する館内ウォークラリーを行いました。4年生スタッフの先輩方が作成した、アウトドアクッキングの注意点に関するビデオを見たり、カフェテリアの使い方を楽しく学んだりしました。また、お部屋の使い方をクイズ形式で学んだり、お風呂の使い方をかるたで学んだりしました。子供たちも楽しく学んでいる様子がうかがえ、私たちスタッフも非常にうれしかったです。



楽しく学んだ後は、アウトドアクッキングを行いました。火おこしから食材の調理、片付けまで、すべて自分たちで行うアウトドアクッキングでは、子供たちの楽しそうな様子をたくさん見ることができたように思います。飯ごう班と調理班に分かれて、それぞれ作業を行いました。家ではまったく料理をしないという子供たちが多かったようですが、そんなことを感じさせないくらい、みんなとても手際よく作業をしていました。片付けでも、自ら率先して洗い物をしたり、テーブルを拭いてくれたりする様子が見られました。






アウトドアクッキングの後はお風呂に入り、キャンドルのつどいを行いました。当初はキャンプファイヤーを行う予定でしたが、天気が悪かったため、キャンドルのつどいに変更しました。室内でのアクティビティとなりましたが、じゃんけん列車をして楽しんでいる子供たちには笑顔があふれていました。また、「宛先のない手紙」といって、自分の名前を書かずに“ありがとう”を伝えたい人へ手紙を書いたり、キャンドルの火を灯したりして、この日1日の思い出を振り返る良い時間となりました。最後には、私たちスタッフから「ここ熊本が皆さんにとっての大事ななふるさととしていつまでも忘れないで」という願いを込めて、嵐の『ふるさと』を歌でプレゼントしました。





キャンドルのつどいが終わった後は就寝の時間です。この日は夕方から時間を追うごとに雨がひどくなり、また雷も鳴っていたため、怖がる子供たちもいましたが、スタッフが一緒にそばにいたからでしょうか? その後はぐっすり眠っていましたし、女子たちは大学生ともいっぱいお話ができたようです。


夜が明けて2日目です。皆しっかりと起きて、朝ご飯を食べました。
この日は朝から朝ウォークを予定しており、雨の場合は室内で楽しいアクティビティを行う予定でしたが、記録的な豪雨によりさまざまな警報が発令され、各地で交通規制もかかっていたため、まずスタッフだけでミーティングを行いました。
初めての一人でのお泊まりということで、私たちにお子様を預けてくださっている保護者の方も多く、非常に心配されているだろうとの判断から、Zoomでお子様の顔を見ていただくことにしました。
(この様子はこちらからどうぞ)
Zoomの準備ができるまでは、各グループごとに楽しかったことなどを話し合い、後に行う「芳野えーる」の木の準備として、楽しかったことや心に残ったことをそれぞれ文章や絵で表してもらいました。 外は記録的な豪雨でどんよりとした空でしたが、室内の子供たちはまるで太陽のように笑顔いっぱいでした。おしゃべりや絵や文章作りに夢中になり、その元気さは雨雲を吹き飛ばすほどでした。


この後は、熊本地震で崩れた瓦に絵を描く絵付け体験を行いました。熊本で起きたことを知り、「また元気になってほしい」という思いや「未来につなげたい」という思いを、子供たちの手で形にしてほしいという願いのもと実施したこの活動では、皆それぞれの思いを込めて、世界に一つだけの作品を作っていました。


イベントの最後は閉会式です。それぞれの班の代表の子供に、楽しかったことや心に残ったこと、思い出などを話してもらいました。また、芳野えーるの木には、たくさんの葉っぱやフルーツが実りました。皆の「楽しかった!またやりたい!」という感想を聞くことができて、我々スタッフ一同、非常にうれしかったです。
今回、この「夏休みキッズパラダイス2025」という2日間を通して、子供たちは新しい仲間と出会い、一緒に遊び、協力し、学び、多くの新しいことにも挑戦しました。1日目は元気いっぱいの活動で、時には助け合い、時には自分の意見をしっかり伝える場面もありました。その中で、初めて会った友達ともすぐに打ち解ける柔らかさと、チャレンジを楽しむ前向きさがたくさん見られました。






そして迎えた2日目は、まさかの記録的豪雨となりました。予定していた活動は変更になりましたが、それでも子供たちは室内でのアクティビティを心から楽しみました。




予定通りに進まないことも、思い通りにならない状況も、子供たちにとっては新しい学びのチャンスです。どうすれば楽しめるかを自分たちで見つけ、仲間と分かち合う姿からは、確かな成長を感じることができました。この2日間で得た笑顔や自信は、きっとこれからの毎日を支える力となり、心の中に夏の宝物として残っていくことでしょう。
改めて、この2日間お子様を預けてくださった保護者の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のご理解とご協力があったからこそ、子供たちはさまざまなことに挑戦し、思い切り楽しむことができたと思います。これからも私たちは、「芳野えーる」という地域の応援団として芳野を応援し、盛り上げていく活動を続けていきます。次のイベント等で、また皆様に再会できることを楽しみにしております。
作成者:2年 野崎 惟心