芳野えーる
地域の方々に守り続けられてきた神社と神楽に迫る! Vol.2
歴史・文化
野出地区にある500年近くの歴史を誇る、野出春日神社。
そしてそこに眠る野出春日神社大神楽に迫る第二回!
今回はズバリ、神楽を護り、継承せんとする若者を取材してきました!
取材を行うにあたって今回、協力していただいたのはこのお二人です。
左手前:宮本拓麻さん
野出地区の神楽保存会に所属する神楽の舞手(普段はミカン農家をされています)
右奥:稲田奈緒子さん
神楽を学び始めたばかりの方(普段はダンス教室の先生をされています)
取材の日がちょうど練習の日だった、ということでお邪魔させていただくと、音楽に合わせて舞う二人の姿がありました。
練習の合間を縫ってお話を伺わせて頂きました。
スゴいことが起きてる!?
稲田さんは、初めて野出の神楽を見た時の衝撃を大変熱っぽく語ってくれました。
「外から来たからこそ分かる!」
「とても感激しました!」
そしてすぐに私もやりたいと手を挙げ、ついに7月から宮本さんから神楽を教えてもらえることになったんですと。
練習で宮本さんと一緒に舞う姿は、初心者とは思えず、挙手一投足にメリハリのある動作は自信に満ちていました。
『心』を大切にして舞いたいです
そんな稲田さんに、稲田さんにとっての神楽について伺ってみました。
すると、
「ダンスと神楽は違うんです」
ときっぱり。
「私にとっての神楽っていうのは、感謝を表現するってこと」
だから神楽を踊る際に大事にしているのは『心』です。
その言葉に、今まで沈黙を貫いてきた宮本さんは、
「そういう人を大切にして、これからも神楽を教えていきたいですね」
と言い、二人は練習に戻って行きました。
芳野にも神楽の心を伝える継承者が育っていると実感した瞬間でした。
芳野の神楽の今後が益々楽しみであり、目が離せません。(続く)