芳野えーる
野出春日神社の春祭り
年間行事
4月1日(月)に熊本市西区河内町野出にある野出春日神社にて開催された“春祭り”に参加しました。この祭りは、五穀豊穣と無病息災を祈願するため、毎年春に地域の人々によって大切に守り継がれてきた伝統行事です。
今年の春祭りは、「集落式典」と「歳の祝い」の二部構成で執り行われました。神社の境内では、氏子や関係者による祝詞奏上が行われ、続いて地元に伝わる神楽が奉納されました。太鼓や笛の音に合わせて舞われる神楽は、地域の精神文化を感じさせるもので、その迫力と神聖さに心を打たれました。



とりわけ印象深かったのが、「御幣の儀式」です。参拝者の頭を撫で、邪気を払うこの神聖な儀式で、新年度初の活動として参加した私も「今年一年頑張ろう」と背中を押される思いになりました。


この春祭りは、地域のつながりを深めるだけでなく、長年地域で受け継がれてきた文化や風習を次世代へ伝える貴重な場でもあります。準備や運営に携わる地域の方々の姿からは、伝統を大切にしながらも、若い世代にもその魅力を伝えようとする想いが感じられました。


満開の桜に迎えられた今年の野出春日神社の春祭り。
みかんの農作業が始まるこの季節に、今年の豊作を願う地域の人々の願いがたくさん詰まったこの神聖な儀式を経て、今年も芳野の新しいシーズンが始まります。人の暮らしと季節の営みが密接なつながりをもって巡っている芳野の春の到来を感じる祭りでした。

作成者:新3年 赤塚友梨