芳野えーる

東門寺の春祭り

年間行事

 2月25日(火)に熊本市西区にある菅原神社にて開催された“春祭り“に参加しました。
東門寺の春祭りは、菅原神社の御祭神である菅原道真公の命日にあたる毎年2月25日に行われ、主に豊作を願う神事です。秋には収穫を祈る秋祭りも開催されるそうです。


 神社内で1時間ほど執り行われた春祭りでは、宮司さんによる祈禱や、地域の方々による神楽の舞が行われました。特に、太鼓や笛の音に合わせて優雅に舞う神楽は圧巻で、伝統の力強さを感じました。

 また、春祭りの祭事が始まる前に祭りに欠かせない”しめ縄づくり”を地域の皆さんの作業を見様見真似でやらせていただきました。しめ縄は、邪悪なものを外界から入れないようにするため、鳥居や建物の周りに飾られる神聖な縄です。藁を手のひらで手前にねじって編み、さらに藁を加えて同じ動作を繰り返すことで、しっかりとした一本の縄へと仕上げていきます。今回は、何十メートルものしめ縄を、地域の方々5人と一緒に作りました。

 しめ縄作りははじめての体験でしたが、藁が思うようにまとまらず苦戦しましたが、地域の方々に教えていただきながら、いびつではありますがなんとか作り上げることができました。私たち学生が作ったしめ縄を、なんと神社の入り口の鳥居に飾らせていただきました!

 そして、このしめ縄作りは、地域の方々にとって大切な交流の場として受け継がれています。コロナ過をきっかけに、地域住民同士の交流の場が減少していましたが、このような伝統行事を通じて、再び人と人とが交わる機会が生まれています。作業をしながら近況を伝え合う楽しいひとときのようでした。

 春祭りを通じて、地域全体で神様に祈りを捧げ、伝統的な神楽や儀式を通じて世代を超えた交流ができたりすることはとても貴重な機会であり、地域のつながりを深める素晴らしいきっかけだと思いました。また、天候や自然の恵みによって左右される農作物を大切にするこの祭りは、“自然と共に生きる”という価値観を再認識できました。この伝統を、これからも大切に受け継いでいくべきだと思いました。

作成者:2年 柴田芽依