2025年度みかんの花ウォークin芳野
ゴールデンウィークまっただ中の5月3日、澄み渡る五月晴れの空の下、「みかんの花ウォーク」が開催されました。このイベントは、新入生の歓迎と地域の魅力発信を目的とした新年度恒例の交流行事です。今年の新入生の参加者は昨年を上回る6名。3グループに分かれて、先輩たちや芳野えーるの青年部の皆さん、行政の皆さんと一緒に出発しました。




最初に歩き始めたのは、みかんの花が咲く山道でした。今年は気温がなかなか上がらずみかんの花の開花が遅れた為に、まだつぼみが多く花の香りは控えめでしたが、青年部の内田さんから今年のみかんの収穫についてのお話も伺いました。今年はかなり豊作の予想。秋が楽しみです。
標高の高低差に沿って広がる芳野のみかん畑の風景は見事で、新入生と一緒にその景色を楽しみながら歩くことができました。



その後、私たちは江戸時代から続く草枕の道の一部「石畳の道」へ向かいました。竹林の中を石が敷き詰められたその道は苔がついて滑りやすく少し歩きにくかったものの、青年部で用意してくれた竹の杖が大変役立ちました。「昔の人もこの道を通ったのかな」と想像がふくらみ、どこかタイムスリップしたような不思議で心に残るひとときとなりました。




昼食には、ぺあぺあキャンディーズの5人の皆さんで心を込めて作ってくださった芳野の季節の食材をつかった「郷土料理弁当」をいただきました。タケノコご飯やタケノコの春巻き、高菜の漬物など、芳野の旬の食材が詰まったお弁当はどれも絶品。中でも、タケノコご飯は感動的なおいしさで、できることなら全国の方に食べてもらいたいほどでした。




午後は、あの宮本武蔵が五輪の書を書いたと言われる霊巌洞を訪問。ここには五百羅漢(ごひゃくらかん)と呼ばれる仏像たちが並んでいます。五百羅漢は、宮本武蔵の時代から約150年の時を経て、商人の淵田屋儀平さんとその子孫が24年かけて奉納したものです。これらの羅漢をゆっくり見て回ると、「身近な人に似た顔が見つかる」という言い伝えがあり、私たちはその中からお気に入りの一体を“推し地蔵”と名付けて探すという、ちょっとした楽しみ方で盛り上がりました。




最後は黒岩展望所へ。空気が澄んだこの日は、なんと有明海の向こうに長崎県の雲仙普賢岳まで見渡せる絶景が広がり、全員が思わず息を呑むほどでした。写真を撮った後には、2年生が手作りした「みかんラスク」と「柚子サイダー」を味わいました。芳野のみかんの皮を細かくしてバターを加えてフランスパンに塗ってラスクにしたみかんラスクはその相性の良さに、新たなおいしさの発見も!
晴天と笑顔に恵まれた今年のみかんの花ウォークは、新入生との距離をぐっと近づける素敵な時間となりました。

そして、次回のイベントもただいま絶賛準備中です――
8月上旬、昨年に続き「夏休みキッズパラダイス2025」を開催します!
子どもたちに芳野の素敵な夏の思い出を作ってもらえるよう、企画を進めています。詳細はまもなくこのホームページで発表します。子供たちに特別な夏の思い出を!元気な子供たち大集合!
是非、ご期待ください。
作成者:2年 林田謙信