野出春日神社の秋季例大祭で大神楽!
2023年10月15日、熊本市西区芳野野出地区にある野出春日神社にて開催された秋季例大祭へ行ってきました。
例大祭とは五穀豊穣を神様に感謝する祭りで、野出春日神社の例大祭は来年で500年を迎えます。この例大祭では野出春日神社大神楽も行われており、熊本市の無形文化民俗文化財にも指定されている由緒ある神楽です。
野出春日神社大神楽は全十二座あり以下のような順番で行われています。
~野出春日神社大神楽 演目 全十二座~
一 神神楽
二 奉剣の舞
三 奉剣の舞
四 しゃかきの舞
五 二剣の舞
六 剣弓の舞
七 紙垂の舞
八 浮矢の舞
九 四剣の舞
十 歌神楽
十一 国津の舞
十二 地固の舞
また、奉神楽というものもあります。これは各演目の間に行われており、舞手さんが参拝者にお祓いをしてくれます。地域に住む子供からお年寄りまで幅広い世代の人が春日神社に訪れており、多くの参拝者が舞手さんからお祓い(奉神楽)をしてもらっていました。私たち学生もお祓いをしてもらい、ご利益を感じることができました。
神楽の継承について話を伺うと、「現在、舞手さんは20代~40代が中心で構成している。この先20年は安泰だが、今の舞手さんが世代交代の時期を迎える際の継承者が危ぶまれている。」と野出地域の第2町内の区長さんでもあり、神楽の継承者でもある宮本真治さんが話してくださいました。
地域の子供たちにも地元の宝である神楽を継承していくために毎年10月芳野小学校4年生に対して、地域学習の一環として継承活動を行っているそうです。
私は今回初めて神楽を間近で見て、非常に神秘的で残していくべき伝統だと感じました。地域の伝統文化である野出春日神社秋季例大祭、野出春日神社大神楽をこれから先もずっと残していけるように今何ができるのかを考えるきっかけとなりました。自分たち若者世代にも神楽の魅力は十分に伝わります。その我々が、野出春日神社神楽保存会の方々と一緒になってこの神楽の魅力を発信し、次世代に継承できるような活動にしていきたいと思います。
作成者:2年 竹下麻央