芳野で挑むブラッドオレンジ栽培
芳野でさまざまな柑橘類を栽培し、「芳野えーる実行委員」の青年部としても活動する寺本諒佑(りょうすけ)さんに「ブラッドオレンジ」について、お話を伺いました。


寺本さんがブラッドオレンジの栽培を始めたきっかけは、苗の配布でした。しかし、芳野は寒冷な気候のため、冬の寒さで木が枯れてしまうことも。そこで、ハウス栽培を導入し、寒さから果樹を守りながら育てる工夫を重ねています。また、熊本ではブラッドオレンジの栽培者が少なく、確立された栽培方法がないため、試行錯誤を繰り返しながら育てています。
ブラッドオレンジはイタリアやスペインなどの温暖な地中海沿岸で多く栽培される柑橘。温州みかんに比べて成長のコントロールが難しく、木が過度に成長しないように肥料の調整などを行いながら栽培しています。また、保存方法は加湿すぎない、乾燥しすぎないように、なんでも「しすぎない」ことが重要だと教えてくれました。


昨年は豊作でしたが、今年は猛暑の影響で落葉が多く、生産量が減少しました。しかし、果実は甘味と酸味のバランスがとれた美味しい仕上がりになっています。収穫は果実の色づきと食味を確かめながら丁寧に行われています。


寺本さんは、「モロ」という品種を栽培しています。この品種はブラッドオレンジの中でも、どす黒い赤みが強いのが特徴で、
• ジュース
• カットフルーツ
• ジャム
• オランジェット
など、さまざまな食べ方で楽しめます。実際に寺本さんのお宅で搾りたてのジュースをいただきましたが、新鮮で甘味と酸味のバランスが絶妙で、とても美味しかったです。


「美味しい果実を、もっと多くの人に」
寺本さんは「美味しい果実をもっと多くの人に届けたい」という想いで、日々栽培に励んでいます。

今年は熊本の新品種「香恋(かれん)」というみかんの生産量を増やしたいとも意気込んでいました。
果汁が多く甘く濃厚な味わいとのこと。収穫時期が楽しみです。
(左が、香恋の写真です。)
【寺本さんが育てたおいしい柑橘類はこちらで購入できます。】
TERASON FARM 無人販売所:熊本県熊本市西区河内町岳920-1
いつも美味しい新鮮な柑橘類が安く購入できるので人気の場所です。
お近くにお出かけの際は是非お立ち寄りください。

作成者:2年 赤塚友梨