芳野えーる
地域の方々に守り続けられてきた神社と神楽に迫る! Vol.1
歴史・文化
野出春日神社とは⁉
熊本駅から車を走らせて30分、西区芳野“野出地区”にある野出春日神社は今年で創建498年になる神社です。
大永4年(1524年)、藤原家の末裔である上妻家が勧請したことから、藤原家の氏神様の、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、斎主命(いわいぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)が祀られています。
ちなみに、野出春日神社に神主さんはいません。
もちろん境内に社務所はありません。
では、誰が500年間もの間、神社を守ってきたかというと、……地域の方々です!
一枚目の写真の立派な拝殿も地域の方々や関係者の力で平成21年に生まれ変わったばかりです。
そんな野出春日神社には、記事のタイトルの通り神楽が残っています。
しかも熊本市の無形民俗文化財に指定されている由緒ある神楽です。
剣や弓、御幣などを使って舞う採物神楽です。
同じ採物神楽では、長野岩戸神楽や高千穂夜神楽などの有名な神楽もありますが、野出春日神社大神楽がほかと違うのは社家神楽の面影を残しているところにあります。 (Vol.2 へつづく)
ここでは、そんな神社と神楽について複数回にわたってお届けします。