初めての竹工作!?懐かしの遊び道具を作りました!
6月8日(土)に、8月10日に実施されるイベント「夏休みキッズパラダイス」で使用する「水鉄砲」と「紙鉄砲」を作成しました。作成には、芳野東門寺地区でいくつかの竹林を所有している杉本さんにご指導いただき、学生8人が初めて挑戦しました。
まず初めに、材料となる竹を切りに行きました。同じ竹であっても全て太さや長さが違い、遊び道具に合う竹を探すのにとても苦戦しましたが、杉本さんから選び方のコツを教わり遊び道具にピッタリの竹を選ぶことができました。竹の鉄砲を作る時の最大のポイントは、太い竹の筒の中に細い竹でちょうどフィットするような棒を作ることで、ちょうどいい長さと太さの竹を見つけるのが一番重要だと学びました。
最初は、紙鉄砲の作り方を教わりました。紙鉄砲は、小さな紙の玉を飛ばす昔遊びです。
遊び方は、ティッシュを水で濡らして丸め筒の後ろから棒で押し込みます。次に同じように玉をつめ、棒で強く押すことで「ぽんっ」と音を立て勢いよく玉が飛んでいきます。私には馴染みのないものですが、昔は竹細工をすることが日常の遊びで、よくエノキの実を使って紙鉄砲をしていたそうです。紙鉄砲の作り方はいたって簡単です。
右の筒の中に左の棒を押し込んで水や紙を飛ばします。
まず、押し出す棒を作ります。直径1cmほどの細い竹を25cmほどにのこぎりを使って切ります。私は初めてのこぎりを使って竹を切るので不安でしたが、杉本さんが丁寧に教えてくださったので、初めてでも一人で竹を簡単に切ることができました。のこぎりは引くときに力を入れることがポイントです。押すときに力を抜いて、引くときに力を入れてみると力の弱い私でも簡単に切ることができました。
次に、玉を詰める筒の部分を作ります。直径2cmほどの竹を27cmほどの長さに切ります。この作業は竹を選ぶことにとても苦戦しました。最初に作った押し出す棒が入る竹を探すのですが、竹の節があることで竹が奥まで入らなかったり、丁度良い太さの竹がなかったりとみんなで協力しながら竹を選びました。
最後に持ち手を作ります。筒の部分で余った竹を8cmほどに切り、押し出す棒に取り付けます。持ち手を長めにすることで子供でも持ちやすくなります。
これで完成です。しかし、実際に玉を詰めて飛ばしてみるとうまく飛びません。(動画をご覧ください。)これは、ティッシュの量が少なく筒の中が真空になっていないからです。その後、試行錯誤を重ね完成することができました。ティッシュを詰めて押すだけととても簡単に遊ぶことができ、学生が何度も試したくなるほど楽しい遊び道具が完成しました。
最後に、水鉄砲を作りました。
杉本さんの試作(上)を参考に子供たちにも使いやすい、竹の中に水を入れて布を巻いた竹で押し出すタイプの簡単な水鉄砲を今回は作ってみました。
まず、水を入れる筒を作ります。直径5cmの竹を20cmほどに上の節を残して切ります。
切り落としたら節にきりを使って穴をあけます。穴を小さくするとより遠くに水を飛ばすことができます。
次に、押し出す棒を作ります。最初に作った筒の竹よりも長く切ることがポイントです。目安は直径3.5cm、長さ25cmです。竹の先端は水が入らないように節を残して切ります。
次に先端部分にタオルを巻き付けタコ糸でとめることで、水が逆流することを防ぎます。タオルの量が多いと差し込むことができなくなるため量を調節することが難しく何度もやり直しました。
最後に、筒の中に水を入れて押し出す棒を本体に差し込んだら完成です。試し撃ちをしてみると勢いよく水が飛び出しました。一度撃ったら楽しく止まらなくなり、童心に戻って楽しみました。
竹を使って一からモノを作る作業はとても難しく苦戦しましたが、何度も作っていくごとにコツを掴むことができ、最後には簡単に作れるようになりました。
今回作った水鉄砲と紙鉄砲は大人も子供も楽しむことができます。8月10日のイベントではこの2つの竹道具の他にも芳野の竹を活用した流しそうめんや、夏には欠かせないスイカ割などの楽しいアクティビティを用意しています。ご家族で夏を思いっきり楽しめるプログラムが盛沢山のイベントです。(イベントの詳細・参加申し込みはこちからどうぞ)
ぜひ、ご家族でご参加ください。お待ちしております。
作成者:2年 飯山瑛梨香(夏休みキッズパラダイス担当)