二ノ岳・三ノ岳 登山!
2月21日、私たちは、二の岳、三ノ岳を登った。この日は、肌寒く鼻が少しツンとするが、天気が良い絶好の登山日和だった。一緒に登ったのは、現エコ研の会長である重金さんと、元会長の曽根さんで、二人はすでに二ノ岳を登ったことのある経験者だ。しかし、二人はあまり乗り気ではなかった。話によると二ノ岳の山頂までの道のりはかなり険しいものらしい。一方私は二ノ岳、三ノ岳を登れることに内心わくわくしていた。この先どんな道のりが待っているのか、山頂からの景色はどうかと期待を膨らませていた。そんなこんなで私たちは山を登り始めた。
スタート地点は芳野の春日神社。そこから二ノ岳、三ノ岳へと進んでいく。登山道は最初は舗装されていたが、進むにつれて砂利道に変化していった。話の通り、道のりは徐々に険しいものなっていく。
景色も住宅や神社から木々が生い茂る森へと
変わっていった。森のなかは青の中にいるような、そんな澄んだ感覚が身体中を包んだ。
突然、重金会長が左右の林の違いについて能弁に語り始めた。
一つは、きれいに人間の手によって管理された人工林で、もう片方は、自然のままに生えた天然林だという。
このように、林を二つに分けることによって、山の環境のバランスを保っているのだという。私は芳野についてまた1つ知見を深めることが出来た。
そんな話を聴いているうちに、二ノ岳の山頂へと着いた。山頂では、素晴らしい景色が広がっていた。
晴れ渡った空と有明海・そして冬霞が山を包んでいた。どこまでも美しい景色が広がっていた。
しかし、私たちは、すぐに目の前に見える、三ノ岳に向かった。三ノ岳は、誰も登ったことがないため、ここから先は未知の領域だった。山頂までの道のりは、二ノ岳よりもさらに険しい道のりが続いた。砂利の感触が靴越しに伝わりこれまでの疲労が膝に溜まっていく。息も絶え絶えとなり1歩1歩が辛く、次第に足が重くなる。
そんな中、急に視界が拓けた。ついに私は三ノ岳を登頂した。
山頂での景色は圧巻だった。そこには、二ノ岳を超え、三ノ岳まで登ったものしか見られない景色が広がっていた。
登ってきた二ノ岳や熊本を一望が出来た。更には海の向こう側の長崎までもを見ることが出来た。空に手を伸ばせば届きそうなそんな感覚と登頂した達成感が熱となって全身を包み込んだように感じた。
そしてここでは、曽根元会長が、二ノ岳、三ノ岳に別名があることを教えてくれた。一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳の三つの山は、「肥後三山」と呼ばれており、二ノ岳は別名熊ノ岳とも言うのだという。
今回の二ノ岳、三ノ岳の縦走で、先輩たちと一緒に歩き芳野についての知識を深めることができた。そしてこれから在学中に何回も訪れることになるだろう、ここ芳野がより一層好きになった。
文章:淳之介