芳野えーる

オレンジカクテルナイト6年間の足跡

イベント

【オレンジカクテルナイトとは】

熊本市西区芳野地区で過疎化・高齢化という課題を解決するために2015年からイベントの企画・実施を行っていました。第7回の2021年にフィナーレを迎え、現在は芳野えーるとして引き続き課題解決に取り組んでいます。

【様々なプログラム】

学生と地域に皆さんと共に、宝探しウォークやミカン狩りを通して芳野地域の多くの魅力を発信していきました。最大のハイライトは、地元産のみかんを使って作ったオリジナルのカクテルを飲みながら有明海に沈むオレンジ色の夕陽を楽しんでいただくことです。

ミカン狩りの様子(2019年撮影)

【第1回から第6回を振り返って】

これを書いている筆者は第4回から参加しています。先輩たちが作り上げてきたオレカクバトンを少しだけ紹介したいと思います。

意見交換の様子(2017年撮影)

第1回は2015年9月26日に行われました。メインのオレカクパーティーと懇親会を行いました。初めて行うということもあり、地域の方とのコミュニケーションを取りながら、素晴らしいイベントになったそうです。

第2回の前に2015年12月13日に再会編ということで、イベントを行いました。ここではみかんちぎりのお手伝いと、今後の発展に大きく関わる宝探しウォークを行いました。宝探しウォークについてはこちらをご覧ください(リンク)

そして第2回。2016年12月3日に行われました。第1回と再会編を組み合わせて今後基盤となるオレカクのプログラムが完成しました。地域の人たちや一般のお客様にも楽しんでいただけるプログラムです。

第2回の記念撮影(2016年撮影)

第3回は2017年10月21日に行われました。より地域の皆さんと親密な関係になれるかを考え、既存のプログラムにお楽しみコーナーを付け足すことによって、地域の皆さんとの関わり、お客さんの反応などとても良いものになりました。

第4回は2018年10月20日に行われました。筆者が初めて参加したオレンジカクテルナイトです。当時の素直な感想として、熊本にこんなに魅力的な場所があること、地域に皆さんが学生にもお客さんにも気さくにやさしく接していること、100人を超える参加者にもかかわらず、大きな問題もなく成功を収められたことなど、1年生の私にとってはその全てが感動体験そのもので、一気に芳野ファンになってしまいました。

第5回は2019年10月19日に行われました。当時2年次だった私はどうしたら参加したお客さんに魅力を伝えられるか、この感動をより多くの人に感じてもらうにはどうしたらよいかを考えて、宝探しウォークのガイドと、懇親会の司会を務めました。司会中に見えるお客さんの笑顔、驚いた顔、綺麗、すごいなどの感嘆の声。今でも鮮明に覚えています。

第5回の記念撮影(2019年撮影)

第6回は2020年10月17日に行われました。新型コロナウイルスの影響で初めてのオンライン開催となりました。私は実行委員長を務めさせていただきました。実行委員長として迎えるオレカクがオンラインという初めての試みで、どのくらいうまくできるのか先も見えない本当に不安な状況で、当時の心境は心配で仕方がありませんでした。しかし、仲間の頑張り、地域の人たちの協力体制、すべてに支えられ無事にやり遂げることができました。コンセプトは芳野の魅力を再発見するツアー。私たち学生地域の「人」や「自然」と関わっていくうちに、見つけてきた魅力を今一度見つめ直そうというものでした。参加者こそ多くの人がいたわけではありませんでしたが、取材の段階から学生たちと地域の方々とで改めて深い絆を感じることができました。

三角灯篭と竹あかり(2021年撮影)

【オレンジカクテルナイト FINAL -ありがとう芳野-】

2021年10月23日に行われたオレカクは、学生と芳野の方々との関係に一区切りをつけ、再出発のための“オレンジカクテルナイト FINAL -ありがとう芳野-”として開催することになりました。コロナウィルスの予防や、何よりオレカクを通して地域と親睦を深めるために、私たちの7年間を振り返ることができるようなイベントを目指して、地域の方々と協力して開催しました。

【私にとってオレンジカクテルナイトとは】

ここまでご覧いただきありがとうございます。オレカクの歴史について少しだけ紹介させていただきました。いかがだったでしょうか。最後にもう一つお付き合いください。

私は第4回から第7回まで参加させていただきました。時には先頭に立った時もありました。そんな私にとってのオレカクとは、「いつでも温かい居場所」です。これは芳野地域全体にも言えることではあるのですが、この4年間でほんとに多くの体験、経験をさせていただきました。きっと地域の方々にとっても、ご負担を強いたことも多くあったかと思います。しかし、そんな中でも、芳野を訪れたときは温かく迎えてくれて、ご協力を求めたときは最後までしていただけて、本当に温かくて優しい場所でした。きっと卒業して、久しぶりに訪れたとしても、皆さんは温かく迎えてくれるのでしょう。そんな場所を見つけさせてくれたオレンジカクテルナイトに、芳野という地域に出会えたこと、本当に感謝です。(重金優希記)