1年生が芳野のフィールドワークにデビュー!
5月31日、私たち大学1年生のエコ研メンバーにとって、初めてのフィールドワークとなる活動が行われました。この日は、午前中に草枕交流館を訪問し、昼にはドローン講座と二ノ岳登山、そして夜は地域で開催されたホタル観賞会に参加するという、盛りだくさんな一日でした。




午前中は、草枕交流館を訪問しました。草枕交流館では、夏目漱石の世界に触れる貴重な時間を過ごせました。「草枕」の舞台となった風景や資料を通じて、漱石の文学に対する洞察や美意識を感じることができ、館内では、漱石に関する物だけでなく、宮崎駿(ジブリ作品)に関する展示もあり、とても印象的でした。前田家別邸では、明治時代の趣ある建築に静けさを感じ、歴史ある建物に身を寄せることで、当時の暮らしを感じることが出来ました。建物自体はそこまで大きなものではないのですが、細部にまで目を向け深く観察すると建築の凄さに圧倒され、気づけば口数が減り、黙って魅入ってしまっていました。文学と歴史を同時に味わえ、ガイドの説明を聞きながら夏目漱石の「草枕」について知れてとてもよかったです。




午後の活動は、ドローン講座からスタートしました。初めてのドローン操作はとても楽しく、上空から見る芳野のみかん畑の風景はとても美しく、印象に残りました。畑全体が階段状に広がっており、木と木の間のバランスが良く、その奥には有明海や雲仙・普賢岳が見え、自然の壮大さを感じることができました。これからもエコ研の活動の中で、芳野地域をはじめとしたさまざまな場所をドローンで撮影していく機会があると思うので、自分も積極的に参加し、ドローンの操作技術をさらに磨いていきたいと思います。先輩方から学びながら、地域の魅力を映像で発信していきたいです。




次は、二ノ岳の登山に挑戦しました。二ノ岳の登山の入り口まではとても遠く、途中で春日神社を通りました。先輩から、春日神社では毎年10月15日に「秋季例大祭」があり、「神楽」と呼ばれる伝統的な舞が奉納されると聞き、秋になったら神楽を見てみたいと思いました。登山中は先輩と楽しく会話しながら登りましたが、中間を過ぎたあたりで体力が尽きはじめ、だんだんと口数が少なくなってしまいました。中間地点を少し過ぎた場所には、「3分で登れたらすごい」と言われている急な坂があり、挑戦してみましたが、ゴールが見当たらずタイムは不明のままでした。それでも、頂上にたどり着いたときには、綺麗なみかん畑と、その向こうに見える海の景色に感動しました。他にも、石を積み上げる遊びや先輩方と雑談などをし、とても楽しかったです。帰りは、乾いた葉が多く滑りやすくて少し危険でしたが、全員が無事に下りてこられて本当に良かったです。




夜には、地域で行われたホタル観賞会に参加しました。蛍祭りには、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方々が集まり、地域全体が盛り上がる楽しい雰囲気を味わうことができました。子どもたちの元気な声が会場に響き渡り、楽器の演奏を楽しむなど、心温まる時間を過ごしました。夜の20時頃になると、水辺に蛍の光が増えはじめ、幻想的な景色が広がりました。その美しさは、写真や動画では到底伝えきれないもので、現地で見る価値があると感じました。このイベントを通じて、地域の子どもからお年寄りまでが一堂に会し、笑顔で交流することで、地域が活性化していくのを実感しました。多くの笑顔が溢れる素晴らしいイベントだと感じました。
この一日は、私たち大学1年生にとって、ただの体験ではなく、地域の自然・人との出会いを通して、多くの学びと感動を得る機会となりました。今後も、ドローン撮影やフィールドワークを通じて、芳野の魅力をより多くの人に伝えていけるよう、仲間とともに活動していきたいと思います。
作成者:1年 竹長和喜・阿部大陸・坂本はやて・春元七海